転職先の選び方には前記のもの以外にも色々と方法があります。ここでは転職の選び方にスポットあてて色々なパターンを取り上げてみたいと思います。
転職フェア : 毎年、転職後の派遣生活応援サイトなどの就職情報誌を発行する企業が主催する「転職フェア」が、ボーナス時期の前後を狙って開催されます。この転職フェアは、大都市で開催されるのですが、利点は1つの会場に複数の求人企業のコーナーが集められ、そこで採用担当者の話を直接聞ける点が挙げられます。名前は知っているが、業務の内容はぼんやりとしか判らなかったという会社でも、そこで詳細な情報が聞けるのです。また、例え選考のためではないとはいえ採用担当者と直接会話することは、面接のリーハーサルにもなります。そして、ここに出展した企業は、わざわざお金を払って人を探しに来てるので、当然、各会社とも積極的に人材を確保しようとしています。会場には「プレゼンテーションシート」というものが備えられており、これを提出すれば、より早く狙いの企業に自分をアピール出来ます。営業研修なども行っている場合もあり、参加することでいろいろなものを得ることができます。事務職、エンジニア、派遣、など各種類毎にエリアが分けられていますので、狙いの職種のエリアへいってみると良いでしょう。
出身校の就職部: 学校が面倒を見てくれるのは卒業の時だけと思いこんでいる人が大多数ではないでしょうか。実は卒業生なら、例え10年以上まえの人でも就職部は転職の相談に乗ってくれるのです。就職部が抱える各企業の資料なども閲覧させてくれますので、その膨大な情報を使わない手はありません。出身校のOB訪問や会社説明会や求人情報など学生の時に戻って利用してみると発見があるかもしれません。ただし、OB訪問は自分の方が年上なんてこともあるかもしれませんので気まずくなる覚悟は必要です。
商工会議所 : 東京、名古屋、大阪など、各地の商工会議所内には経済資料センターや図書センターまたは商工図書館など企業情報のたまり場があります。業界団体別に整理された名簿や商工名鑑、企業名鑑、調査資料が豊富にありますので狙いの業界をじっくり調査することが出来ます。また商工会議所のホームページもチェックしてみましょう。インターネットで家から全国の求人情報をチェック出来るのはとても便利です。
地方就職支援センター : Iターンの場合などは目当ての地方にツテがある人は少なく、仕事探しは意外に大変です。そんな時には「地方就職支援センター」を利用してみましょう。ここにはハローワークが持つ全国の求人情報が集まってるので、目当ての地方に職探しに行かなくても遠隔地から求人情報を手にすることが出来ます。目的地、職種など、必要事項をコンピュータ端末に入力すれば、たちまち求人情報が検索できますし、コンピュータが苦手な人にも使えるように工夫されており、操作は簡単で面倒な手間がかかりません。そしてハローワークと同様に公共機関なので、無料で利用できるのもうれしいところです。また地方就職支援センターにはハローワークと異なる機能があり、それは地方の企業との面接を「双方向光通信テレビ画面」で行えるというものです。わざわざ地方に行かなくてもこのテレビ会議室によって都会に居ながらにして面接を行えるのです。これで時間と労力が大幅に節約できるでしょう。他に各地方自治体でも都会の人に求人情報を提供するため、東京や大阪に「Uターンセンター」を置いています。「相談センター」では就職の相談に乗ってくれますので、ここを利用するのもいいかもしれません。また、農業への転身を目指す方には「社団法人全国農村少年教育振興会」という機関があり、ここの相談窓口で、初心者の方の支援や農業大学、農業研修の情報が手に入ります。その他には、「全国新規就職ガイドセンター」というところも利用できます。ここでは農地の取得ノウハウ、農業志望者の受け入れ可能な市町村、研修を受け入れている農家、の紹介をしてくれます。将来の日本の食生活を支えてやるとの気概を持つならば、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
Last update:2018/3/16